複数ファイルをまとめてZIPにする方法(メール添付に便利)
公開日:2026年7月8日(最終更新:2026年7月12日)|カテゴリ:ファイル圧縮系
ZIPの本当の価値は「圧縮」より「まとめる」
ZIPは複数のファイルを1つに束ねて、ついでに圧縮もするファイル形式です。「圧縮」の方に注目されがちですが、写真やPDFはすでに圧縮された形式なのでZIPにしてもほとんど軽くなりません。実務でのZIPの価値は、複数ファイルを1つにして受け渡しの事故を減らすことにあります。
- 添付漏れがなくなる(「3枚目のファイルが届いていません」の防止)
- フォルダ構造ごと渡せる(「案件フォルダ一式」をそのままの構成で)
- 相手の受信箱で1つの塊として扱われ、保存も転送も1操作で済む
Mac→Windowsで起きる「文字化けZIP」問題
MacのFinderで作ったZIPをWindowsの相手に送ると、日本語のファイル名が文字化けすることがあります。原因はCSVの文字化けと同じで、ファイル名の文字コードの解釈違いです(Macは UTF-8、古いWindowsの標準展開機能はShift-JIS前提で解釈することがあるため)。加えてMacのZIPには「__MACOSX」「.DS_Store」という不可解なフォルダ・ファイルが混入し、相手を戸惑わせがちです。
Windowsの相手に送るZIPは、ブラウザ内で作成できるファイルZIP化ツールのようにOSの方言に依存しない方法で作るか、送信前に一度自分で展開して文字化けと余計なファイルの混入を確認すると確実です。ファイル名を英数字にしておくのも、確実性の高い古典的な対策です。
パスワード付きZIPのメール送信(PPAP)はなぜ廃れたか
「パスワード付きZIPを送り、直後のメールでパスワードを送る」——いわゆるPPAPは、かつて日本のビジネスマナーとされましたが、現在は中央省庁や大手企業が相次いで廃止しています。理由は明快です。
- 同じ経路で2通送っても安全性は上がらない:メールを盗み見られる状況なら、パスワードのメールも同時に盗み見られます
- ウイルスチェックを妨害する:暗号化ZIPは受信側のセキュリティソフトが中身を検査できず、むしろマルウェアの隠れ蓑として悪用されました
- 受け取る側の手間が大きい:スマートフォンでは開けないことも多く、生産性を下げます
機密ファイルを渡す現在の主流は、クラウドストレージの共有リンク(アクセス権限・期限付き)です。誤送信してもリンクを無効化できる点が、送ったら取り消せないメール添付との決定的な違いです。ZIPは「機密性の高くないファイルを手軽にまとめて渡す」用途と割り切るのが、現在のバランスの良い使い方です。
送る前のひと手間で「感じの良いZIP」になる
- ZIPファイル名に内容と日付を入れる:「見積書一式_20260712.zip」のように。「files.zip」は相手の保存フォルダで行方不明になります
- 中のファイル名も整える:「IMG_4821.jpg」の羅列より「01_外観.jpg」「02_内装.jpg」の方が、開いた相手がそのまま使えます
- 合計サイズを確認する:メールの添付上限は10〜25MB程度が一般的です。超える場合はクラウド共有に切り替えるか、画像ならリサイズで先に軽くします
ZIPの作成はファイルZIP化ツールで行えます。ファイルの種類を問わずまとめられ、処理はブラウザ内だけで完結するため、ファイルがサーバーに送信されることはありません。
よくある質問
Q. ZIPにすればファイルはどのくらい小さくなりますか?
A. ファイルの種類によります。テキストやCSV、Officeの古い形式(.doc/.xls)は半分以下になることもありますが、JPEG画像・PDF・動画・xlsxなど「すでに圧縮済み」の形式はほとんど小さくなりません。これらをZIPにする目的は圧縮ではなく「1ファイルにまとめること」と考えてください。
Q. 受け取った相手はZIPを開くのに特別なソフトが必要ですか?
A. 不要です。WindowsもMacも標準機能でZIPを展開できます。ここがZIPが「とりあえず困らない」受け渡し形式として定番であり続ける理由です。